読みもの


COLUMN

【OSAKA】ワークショップレポート『伝統工芸に触れる #1 “ 奈良一刀彫り”で一輪挿しを作るワークショップ』

2021/3/20(土)コトモノミチ大阪店で初となる、奈良一刀彫りの体験WSを開催しました。

 

江戸時代より奈良県に伝わる伝統工芸「奈良一刀彫り」の3代目彫師である東田茂一さんによる、基本の「突き彫り」を使った、春の一輪挿しを作るワークショップでした。

 

 

最初に「奈良一刀彫り」の歴史や特徴についてスタッフの方が説明をしてくださいました。
歴史に触れることはとても大切、非常に勉強になりました。

 

その後、東田さんによる実演です。

とても簡単そうに彫っていかれるのですが、それは熟練のなせる技。
みなさん真剣にノミの使い方や掘り方を見学していました。

 

 

今回は、ヒバの木と樫の木2つの木をご用意いただき、お好きな木材で作ることが出来ました。

ヒバの木は色が白っぽく柔らかく、樫の木は茶色っぽく固いのが特徴です。
特徴を知った上で、お好きな方をお選びいただきました。

いざ、実践!となるとどう彫り始めて良いか迷ってしまい見本をみたり、スタッフの方と相談をしながら皆さん形を決めていかれました。

彫り始めるとやはりとても大変!
「角から順番に彫って行くと彫りやすくなる」という東田さんのアドバイス通り、角から彫っていきますが…

なれないノミ作業に皆さん悪戦苦闘。結構力のいる作業でした。

スタッフの方のサポートや東田さんの調整作業を受けながら、黙々と彫る作業に没頭されていました。
掘り跡の面を残すのが「一刀彫りらしさ」ということで、それを活かしながら好きな形に彫りあげていきました。

最後に内側を綺麗にヤスリがけをして、彫りの作業は完了です。
皆さんこれだけでかなりの充実感!!

 

次は着色の作業です。

 

木に色が定着するように、最初に無色透明の膠(ニカワ)を全体に塗りベースを作ります。
その後、顔料を膠で溶いて絵の具を作るところから始めます。

 

金箔を散らされる方もいらっしゃいました。
どのように色付けをするかはまた悩みどころで、みなさんのオリジナリティあふれる着色で、素敵な作品がたくさんできました!

3時間という長丁場のワークショップでしたが、手作業に集中する時間はあっという間で、
みなさんしばしのもの作り体験をとても楽しまれました。

 

1階のショップでは、NARADOLL HIGASHAIDA の作品を展示販売しました。

普段なかなか見ることの出来ない「奈良一刀彫り」の節句人形にたくさんの方々が足を止めてご覧くださいました!
着色の細かさや鮮やかさ、可愛らしさがとても素敵です。

 

 

ご参加くださった方々、NARADOLL HIGASHIDA のスタッフの皆さん、東田茂一さんありがとうございました!

一覧へ