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COLUMN
ワークショップレポート 『友禅染めハンカチづくり』
元禄から続く江戸友禅の技法を身近に。
7月20日に、coto mono michi ata TOKYO 墨田区押上本店で開催された
友禅染めハンカチづくりのワークショップの様子をご紹介致します。
今回開催したワークショップは
「約70種類の図案からお好きな絵柄を選び、友禅染め技法を用いハンカチを作る」といった内容。
今回お招きした講師は、墨田区の土地で13代続く
歌舞伎の衣装や舞台衣装の染めを行う (株)石山染交 友禅担当 加藤孝之さん
友禅染めの技術を用いて気軽にハンカチを作れるとのことで、
大人からお子さままで楽しみされていました。
まず70種類の図案を選ぶところから始まります。
初級から上級まであり、上級になれば1時間以上もかかるものもあります。
完成を想像しながら選ぶ方もいれば、自身の感覚で選ぶ方も。
ハンカチ模様を選ぶことも楽しみの1つとなった様子です。
ハンカチを加藤さんに渡し
「伸子」と呼ばれる友禅染め独自の道具を取りつけます。
この伸子も今では作っている事業者自体、数が少ないとされています。
この伸子がハンカチを引っ張ってくれる為、緩まず安心して顔料を塗ることができます。
準備が整い次第、ご自身の感性で様々な色の顔料を塗っていきます。
グラデーションをかける技法や、筆だけでなく指で塗っていく技法など
皆さん積極的に加藤さんに質問されていました。
作業中には講師の加藤さんから
友禅染めとは何か、スライドを用いながら説明して頂きました。
日本には有名な友禅としては「京友禅」「加賀友禅」「江戸友禅」とあり、
その違いなどをレクチャーして頂きました。
塗り終わり後は、ドライヤーで乾燥をさせて完成になります。
図案の枠線は洗濯すれば落ちる仕組みとなっております。
参加された方からは
「 友禅染の先生をはじめ、スタッフの方々もとてもフレンドリーに接して頂き、
初めて伺いましたが、気持ちが和みとても心地よく過ごすことが出来ました。」
「友禅染めのハンカチを作る体験は、時間を忘れるほど没頭できてとても楽しかったです。」
などのお声を頂きました。
ご参加下さった皆様、
講師の(株)石山染交 加藤孝之さん、誠にありがとうございました。