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COLUMN
星野工業代表:星野氏インタビュー
「THOOK(スーク)」を製造されている、栃木県鹿沼市の木工メーカー
星野工業株式会社
1945年桶屋として創業以来、日本古来より親しまれ、愛され続ける木製品を一筋に作られている木工メーカー。 時代の多様化するニーズに応えるべく、日々研究開発に取り汲まれています。
また、自然環境を守るための取り組みで「間伐材」を積極的に有効活用し新製品の開発、利用チャンネルの研究を続けており次世代に大切な森林を引き継ぐことが重要な役目だと考え、活動されています。
星野工業代表:星野氏 インタビュー
――― まず始めに星野工業さんの事業内容を教えてください。
星野氏 栃木県鹿沼市で木製品全般の製造販売をしております。
―――創業昭和20年と長い歴史があると伺ったのですが、事業自体はどうスタートされたのでしょうか。
星野氏 私で三代目になるのですが、祖父が丁稚奉公に出ていてそこで木製品に携わっていたようで、当時は戦時中だったのですが、戦力を大きく見せるために木の飛行機を作っていたようで、空から見るとそこに飛行機があるように見せていたらしいです。
―――歴史を感じますね、桶作りからスタートされて75年間木工製品をつくり続けて今に至るんですね。
星野氏 はい、事業をスタートして高度経済成長に入り、ライフスタイルが変化していく中で求められるモノも増えていくのですが、そのようなモノも商品としてどんどん手がけるようになり、だんだんと商品が増えていった感じですね。
事業スタートの初めの商品の桶は今でも作られています。
環境問題への取り組み
―――現在、会社で力を入れてる事や取り組みについて教えてください。
星野氏 環境的な取り組みをずっとしています。
CEMENT PRODUCE DESIGNとの出会い
―――CEMENT PRODUCE DESIGNとの出会いについてお聞かせください。
星野氏 はい。2016年度にスタートした関東イレブンプロジェクトという取り組みに参加した際に、そのプロジェクトのコディネーターをセメントさんがされていて、金谷さんとご一緒させていただいた感じになります。
―――関東イレブンプロジェクトとはどういったものだったのでしょうか。
星野氏 関東イレブンプロジェクトとは、関東経済産業局 管轄の一都十県の、技術を活かしたモノ作りをしている事業者が集まり、次世代に残せるような商品作りと、プロジェクト内の事業者同士の取り組みで新たな価値を見出していくというもので、技術の継承と新しいモノ作り目指したものでした。
星野氏 星野工業の商品というはホームセンターや量販店のイメージが強かったのですが、違う販路を求めたモノ作りに挑戦しようとの考えがあり参加をしました。
〜現在も100年後も受け継ぐモノづくりのカタチ〜
THOOK(スーク)開発秘話
―――THOOKを開発するにあたって、どんなところが大変だったのでしょうか。
星野氏 THOOKは「日本最薄」を謳いたいと思い、薄さにこだわった商品として開発しました。
熟練の木工職人が木を選ぶところから始め、限界の薄さまで一つひとつ削りだしつくられた逸品が誕生しました。
今後の展望
―――最後に今後の活動について教えてください。
星野氏 やはり製造メーカーとして、ものづくりをしている立場として絶えずたえず新しいものを、今の時代にあったものを提案して作り続けていきたいと思っています。その中で環境の取り組みもずっと続けていきたいですね。
―――異業種との交流での開発ということですね。
星野氏 そうですね、異業種との繋がりで一つのものを作っていきたいという気持ちがあるので、今後取り組んで行けたらと考えています。