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土直漆器 / 土田直東 インタビュー
株式会社 土直漆器
現会長である土田直氏が15歳で漆器職人、廣瀬武雄師に師事した後、昭和37年に独立し「土田直漆器店」を開業。主に塗師として地元問屋の塗加工の仕事を請け負い、その後昭和55年に株式会社「土直漆器」を創業。
木製のお椀の専門店として地元卸から県外への卸の展開をすすめ、旅館や料理店などの業務用漆器を製造されてきました。昭和の終わりごろからプラスチック製漆器製品の台頭により木製のお椀の受注が減少したため、個人の顧客向けにシフトし百貨店への展開スタート。
現在では一般顧客向け漆器の販売が約9割をしめているそうです。スタッフは現在15名。うち漆器職人は12名。伝統的「技」を伝承する一級技能士が1名と伝統工芸士が1名在籍しており、また若いスタッフが多いのも特徴で、女性スタッフは5名製作に関わっていらっしゃいます。ベテランスタッフの伝統技術と若手スタッフの新しい発想、デザイン力をうまく融合し現代のニーズに応えたモノ作りを行っている漆器屋さんです。
土直漆器 土田直東 インタビュー
ーーーーはじめに土直漆器さんの事業内容を教えてください。
漆器の製造・卸をしています
ーーーーその中でも得意とするものはなんですか?
お椀とお箸の製造です
ーーーーこの道にすすまれたきっかけはなんですか?
父の会社でもあり、モノ作りに興味があったからです
ーーーー土直漆器の製品の「一番の魅力」を教えて下さい。
漆の良さを最大限に魅せる努力をしています
ーーーー業務以外で取組まれている活動はありますか?
福井県の7つの国指定の伝統工芸を広げるため「7人の工芸サムライ」というグループで活動しております。福井には、越前漆器、越前焼、越前箪笥、越前打刃物、越前和紙、若狭塗、若狭めのうと7つ魅力ある工芸品があり現代にニーズに応えたモノ作りに勤しんています。
福井7人の工芸サムライ
【伝統技術を使いご家庭で眠っている伝統工芸品をモダンにリメイク】【1500年前から続く伝統、モノづくりの精神、福井の誇りを発信】【福井にある7つの国指定伝統的工芸品をまとめ福井ブランドに】
ーーーー今の職業で感じる ”一番の喜び” はなんですか?
商品に対するお客様の喜びの声です
ーーーー今後の夢・目標・チャレンジしたいことなどをひとつ教えてください!
漆は非常に可能性を秘めた天然塗料です。いろんな分野で漆とコラボレーション出来たらいいなと思います。
堅牢シリーズ/けやきスープ椀
年間1000客以上の販売実績!のカジュアルなスープ椀。とにかくかわいいくせに高級感たっぷりの欅の器です。食洗機も使え、使うほどに経年変化により欅の目が浮き出てくるそうです。
直右ヱ門シリーズ/けやき平椀
先代が築き上げた技術の継承と革新。力強さと繊細さの中にある優しさ。温かく幸せな気分を醸し出す器「直右ヱ門」シリーズから、職人さんが心を込めて、ひとつひとつ丁寧に、手作業で漆を塗って仕上げた平椀です。
ではここからは鯖江についてお伺いします。
ーーーー鯖江の良いところを教えて下さい。
みんな一致団結しているところです。切磋琢磨して頑張っている人が多く非常に刺激を受けます。基本的に新しいモノ好きですね
ーーーーでは、鯖江の微妙なところも教えて下さい(笑)
なんか町でもなく田舎でもない中途半端な感じですね
ーーーー鯖江のおすすめを教えてください!
中山公園っていうことがあってよく子供と遊びに行きます。忍忍っていう焼肉屋さんがありよく行きます。ホルモンとか美味しいです。子供が好きで誕生日会は基本そこです(ちなみに店主は服部さんです・笑)
ーーーー鯖江人だけがわかる「鯖江あるある」ってなんですか?
みんないいメガネしてる。さすがに
ーーーー鯖江にあったらいいなと思う施設はなんですか?
レコードショップ
ーーーーたくさんお話を聞かせていただいてありがとうございました。では最後に、土田さんとって今の職業を「漢字一文字」してく表すとしたらどんな漢字か教えて下さい!
「漆(うるし)」